ヒトツメコゾウ(一つ目小僧) ヒトツメコゾウ(一つ目小僧)も家に来る怪。毎年、コト八日(二月八日、十二月八日)に現れるといい、そこからこの日は、家の戸に籠をつるすという習慣も生まれた。籠は…
ナマハゲと火斑(ひだこ)カクレザトウの持ちを拾えば、裕福になるという言い伝えもある。「神隠し」という語が示すように、これらの子供をさらう怪にも、どこかしら神の面影がある。人の力の及ばぬモノのうち、祀…
家の妖怪 夕方のことを「黄昏」時といいうのは「誰(た)そ彼(かれ)」時の意味である。いまでは使われていないが、「彼(か)は誰(たれ)」時という言葉もあった。人人の支配する昼の世界と、人なら…
武家の食事風景です。 こちらは、鳥田家の食事風景です。 坂本龍馬の長崎初上陸の地は、島原だったという案内板です。 島原の武家屋敷の街並みが保存されていて、散策できます。…
道・坂・峠の妖怪 人が歩き続けると、そこに道ができる。道は人のテリトリーであるが、そこを一歩踏みはずはと、とたんに人ならぬモノたちの領域を侵犯することになるので、気をつけなければならない。とくに夜道には注…
海の妖怪 幽霊船 凪いでいる海は美しいが、いったん荒れはじめると、手がつけられなくなる。古い諺に「板子一枚下は地獄」というものがあるように(「板子」は船底の板のこと)…
川・沼の妖怪 ~アズキトギ~ アズキトギ(小豆とぎ)は・アズキアライ(小豆洗い)は、川辺で小豆をとぐ音をさせる怪。江戸時代の妖怪画では、老人の姿で描かれるているが、本来は姿を見せな声と音だけの怪であ…
妖怪の博物誌「博物誌」とは、世の中のあらゆるものを収集・分類・整理・保存しようという、人間の根源的な欲求にもとづく営為の果てに達成された知識の結晶といえる。山の怪むかし、山小屋で雨止みをも…
池田光政 姫路城主 池田光政と南総里見八犬伝江戸前期の備前岡山藩主。池田利隆の子。初名は幸隆。父歿後、播磨藩を継ぐが、幼少を理由に減封され鳥取城へ移る。元和9年(1623)将軍徳川家光の偏諱をうけて光政と称する。のち鳥…
妖怪の金貸し ~見越入道~ 18世紀後半に登場した黄表紙には、「化物」たちを主役としたものが多くみられる。例えば、寛政12年(1800)に刊行された十返舎一九作・画の黄表紙『化物見世開』は、江戸から追い払われ、箱根の…