道・坂・峠の妖怪
道・坂・峠の妖怪
人が歩き続けると、そこに道ができる。
道は人のテリトリーであるが、そこを一歩踏みはずはと、とたんに人ならぬモノたちの領域を侵犯することになるので、気をつけなければならない。とくに夜道には注意する必要がある。
夜道を歩くときに、もっとも気になるのは、視界の届かない背後であろう。
道の怪について考える際に、キーワードとなるのは「視界」かもしれない。
前を向いて「歩く」という行為は、人の身体行動に一定のベクトル(方向性)をあたえることになり、そこに妖怪の入り込む隙が生じる。
みぞれ道を歩いている人の跡を、ぴしゃぴしゃと音をさせてつけてくるピシャガツクは、人間の恐怖心によつて生まれた怪である。
雪道を歩いたことがある人なら、一度は経験したことがあるのではないだろうか。
ベトベトサンも同じく足音の怪で、後ろを誰かがつけてくる気配がするが、「先へお越し」と言うと消える。
後からつけてくるのが足音ではなく、チッチッという鳥の鳴き声ならは、それはタモトスズメ(袂雀)のしわざ。
悪さをされないよう、袂をつかまなければならない。
オクリスズメ(送り雀)もその親類で、こちらはオクリオオカミ(送り狼)とセットで現れる。オクリオオカミが人の跡をつける理由については、道行く人を見守るためとも、災いをなすためともいわれる。
※ オクリオオカミ(送り狼)
あああーーーー!
今日の発見、オクリスズメ(送り雀)とオクリオオカミ(送り狼)がセットで現れる。
オクリスズメ(送り雀)は、タモトスズメ(袂雀)の親類ですか。
じゃ、舌切り雀は、兄弟、姉妹、兄妹、姉弟、何になるのかな?
オクリオオカミが人の跡をつける理由は、、、、
赤づきんちゃん、気を付けてね。