蓮如と真宗教団真宗をおこしたのは、鎌倉時代初めごろの親鸞である。親鸞は、「阿弥陀仏にすがり、ひたすら南無阿弥陀仏ととなえれば、悪人でも極楽往生できる」と説き、その教えは多くの人々に喜ばれ、受け入れられていった。しかし親鸞の死後は、真…
一向一揆一向一揆とは真宗(浄土真宗)の信者(門徒という)が中心になって起こした一揆のことである。15世紀の半ばにはじまり、16世紀つまり戦国時代を通じて猛威を振るったこの一向一揆は、各地の戦国大名を悩ました重要な出来…
戦国大名の政治戦国大名の中には、もと守護であった者もいるが、国人・地侍という低い身分から勢力を伸ばした者も少なくない。しかも国内の武士たちをおさえるとともに、まわりの国の武士たちも従え、さらに農民・商人・職人たちまで…
南九州の名門・島津氏島津氏はもと惟宗氏といったが、平安時代末期に近衛家領島津荘の役人になってから、島津氏を名乗るようになったといわれている。鎌倉時代になると、源頼朝から薩摩・大隅・日向の三カ国の守護に任ぜられ、それ以来、この地域一帯…
九州六ヶ国の守護を兼ねた大友氏島津氏はもと惟宗氏といったが、平安時代末期に近衛家領島津荘の役人になってから、島津氏を名乗るようになったといわれている。鎌倉時代になると、源頼朝から薩摩・大隅・日向の三カ国の守護に任ぜられ、それ以来、こ…
土佐を制した長宗我部氏長宗我部氏は、鎌倉時代から土佐国(高知県)長岡郡宗我部郷の地頭であった。その長宗我部氏が、土佐一帯に勢いを振るうようになったのは、応仁の乱の際、戦乱を逃れた公家一条氏が、その荘園である幡多荘に住み着き国司を名乗…
中央政界に進出した三好氏・松永氏三好長慶・松永久秀は、いずれも下克上によって、16世紀の中頃に室町幕府の中枢にすわり、勢いを振るった人物である。このうち三好氏は、もともと阿波国(徳島県)を本拠に、管領細川氏の代官を務…
武名を高めた朝倉氏応仁の乱の後、越前国では朝倉敏景(孝景)が勢いを振るうようになった。朝倉氏は、越前国の守護斯波氏に仕え、同国の河口荘黒丸に居をかまえていた国人であった。しかし敏景は、いだいに周囲の荘園を侵略して勢いを強め、斯波氏の…
◎奥州の雄 伊達氏後に仙台に青葉城を築き、奥州一帯ににらみをきかした伊達氏は、もともとは常陸国(茨城県)伊佐荘に住む御家人であった。それが、源頼朝の奥州征伐に従軍して手柄をたて、陸奥国伊達郡(福島県)の地頭職に任ぜられて…
西国の勇者 ~大内氏VS尼子氏~16世紀の初めといえば、東国では北条早雲や斎藤道三が、その力と策略をもとに「国盗り」を進めていたころである。その同じころ、西国筋では、出雲国(島根県)の富田城を本拠とする尼子氏と、周防国(山口県)の山…