カテゴリー:妖怪・怪談
川・沼の妖怪 ~アズキトギ~ アズキトギ(小豆とぎ)は・アズキアライ(小豆洗い)は、川辺で小豆をとぐ音をさせる怪。江戸時代の妖怪画では、老人の姿で描かれるているが、本来は姿を見せな声と音だけの怪であ…
妖怪の博物誌「博物誌」とは、世の中のあらゆるものを収集・分類・整理・保存しようという、人間の根源的な欲求にもとづく営為の果てに達成された知識の結晶といえる。山の怪むかし、山小屋で雨止みをも…
妖怪の金貸し ~見越入道~ 18世紀後半に登場した黄表紙には、「化物」たちを主役としたものが多くみられる。例えば、寛政12年(1800)に刊行された十返舎一九作・画の黄表紙『化物見世開』は、江戸から追い払われ、箱根の…
草双紙の「化物」たち 「キャラクター」としての妖怪」の源泉となったのは、妖怪を題材にした絵本であった。 妖怪を題材にした絵本は、比較的早い時期にあらわれていた。昭和55年(1980)、三…
妖怪ゲームセンター 盛り場の「妖怪娯楽」として、江戸時代にはよく知られていたものに「からくり的(まと)」がある。これは、的を弓矢、もしくは吹き矢を使って射当てると、からくり仕掛けで妖怪などの人形が飛び出…
人魚のミイラの絵は、「コレラ(当時の赤痢)」除け 八戸市博物館には、八戸藩九代藩主南部信順(のぶゆき)(天保9年に南部信真の婿養子として迎えられる、天保13年5月11日、信真の…
戸板返しの仕掛け 東海道四谷怪談で有名な「戸板返し」の仕掛け これは、隠亡堀(おんぼうぼり)で釣りをしている伊右衛門のもとに、お岩と小仏小平(伊右衛門に殺された民屋家の小者)の死体を表裏に打ち付けた戸板が…
妖怪手品 江戸時代の人々の妖怪観がよくあらわれた「妖怪娯楽」として、まずは「妖怪手品」がある。「妖怪手品」とは、妖怪や妖怪がひき起こすとされた現象を出現させる手品のことである。 手品はか…
妖怪に対する新たな態度 中世までの妖怪とは、人間にとつてたびたびひたすらに恐怖の対象、畏怖の対象であった。ところが江戸時代なると、それとはまったく異なる態度がみられるようになる。妖怪を娯楽として楽しむとい…
妖怪錦絵と幽霊画の盛隆 妖怪画・妖怪文化の任期は江戸時代後期移行徐々に高まり、幕末から明治にかけて頂点を迎えた。その人気の中心にあったのが、錦絵の妖怪である。細密な多色刷りの錦絵は、風俗…