閉じる
  1. 猪苗代城の妖怪・亀姫
閉じる

歴史ネタ帖

虫の説話  ~皿屋敷のお菊さんは、お菊虫になった~

虫の説話

 

 中世の女性の間では、男から恋文をもらっても、それに返事しないと「七生、口無き虫に生まれる」などと言われた。

殺生の罪を犯せば、死後、畜類に転生し、人から金品を借りて返さずに死んだら、死後、牛馬に転生して使役されることで借りを返すことになる。

 死後の者では、頼豪という高僧が死後、鼠となって仏経をかじりまくった。

源平の合戦のときに白髪を黒く染めて若作りして討たたれた斉藤別当実盛も死後虫となり、稲の害虫となった。

同様に、皿屋敷の下女お菊も虫となって、お菊虫と呼ばれる。

 虫でも鬼でも、その報いの結果になるものと考えられた。つまり人間は鬼や天狗や幽霊ばかりでなく他の生き物にもなるわけだ。

 『妖怪学の基礎知識』要約

関連記事

  1. 妖怪手品 

  2. 妖怪錦絵と幽霊画の盛隆

  3. 狸の説話 ~犬に化けの皮剥がされた狸~

  4. 家の妖怪  ~黄昏時の危険~

  5. 歴史と伝説の間

  6. 輪廻転生  ~畜生道に堕ちる~

おすすめ記事

  1. 猪苗代城の妖怪・亀姫

猫は、真実を見ている。 はじめまして、黒坂メイ(ペンネーム)てす。「分かりやすい・簡単・安心して使える歴史ネタ」を提供し、「そうなんだなぁ」と歴史を身近に感じて頂けるホームページを目指しています。 宜しく、お願いいたします。

ページ上部へ戻る